はじめに
愛犬とのお別れは、飼い主にとって最も辛い瞬間です。我が家でも、先日ポメラニアンのみかんが急逝しました。自己免疫の病気「エバンス発症群」の発症からわずか2週間での出来事で、心の準備も何もできないまま、悲しみと動揺の中で葬儀や火葬などの各種手続きに追われました。
🔸みかんの闘病記録は、こちらから、過去の記事をご参照ください➡️【追悼】みかんの闘病記録
ここでは、私自身の経験をもとに、愛犬が亡くなった時に必要な手続きや流れを、事前に知っておくべき情報としてまとめました。突然のことにも落ち着いて対応できるよう、頭の片隅に置いていただければと思います。
愛犬が亡くなった時に必要なこと・手続き(体験に基づく優先順)
- 優先順位①:自宅等での安置→葬儀・火葬の手配
- 優先順位②:ペット保険の解約、精算
- 優先順位③:区市町村に死亡届を提出(30日以内)
- 優先順位④:マイクロチップ登録の抹消(30日以内)、血統書登録の抹消
- その他:供養・遺骨の保管方法など
優先順位①:自宅の安置→葬儀・火葬の手配
自宅で安置
- 安置場所を整える(涼しい場所に寝かせ、体を冷やす)
- 家族で最期のお別れの時間を持つ
※我が家の場合は、みかんが亡くなったER動物救急センターが、みかんの体をキレイに洗ってくれて、段ボール製の棺に入れて、引き渡してくれました。その後、マイカーで自宅に連れて帰り、一晩、保冷剤を棺の中に入れて、エアコンの効いた部屋で安置しました。そして、家族で最期のお別れの時間を持つともに、葬儀・火葬業者を探しました。
火葬・葬儀の手配【比較表あり】
役所に死亡届(後述)を出さなくても、ペットの葬儀・火葬は可能です。
我が家は「慈恵院」(東京都府中市)で個別火葬
我が家では、「個別火葬(立ち会い)+返骨」にこだわり、インターネットで業者を探しました。その結果、東京都府中市にペット葬儀ができる「慈恵院」というお寺があることを見つけました。早速電話で問い合わせると、我が家の希望通りの葬儀ができるとのことだったので、翌日の葬儀で予約しました。(「慈恵院」では、葬儀日まで日数がある場合は、同院でそれまで安置してくれるシステムもあるそうです)。
🔸慈恵院のホームページ:https://www.jikeiin.jp/
⭐️みかんの葬儀に関する過去の記事はこちらをご確認ください:【ご報告】本日、愛犬ポメラニアンの葬儀を執り行いました
我が家の葬儀費用は合計58,000円で、明朗会計でした。(内訳:「個別火葬(立ち会い)+返骨」55,000円、オプションのエンディングフラワー3,000円)
ペット葬儀比較表
ネットで検索すると、いろんな葬儀業者や形式があり、葬儀・各プランの違いや費用相場を、以下の表にまとめてみました。「ペット 葬儀」で検索すると、様々な業者にヒットします。
※くれぐれも、心を取り乱している精神状態に乗じた悪徳業者にご注意ください。オプションで値段を釣り上げ、高額の代金を請求してくる業者もあります。できれば、ご家族、知人、友人など、冷静な方に対応してもらうことをお勧めします。(私は、夫に手配をお願いしました。)
葬儀形式 | 内容 | 費用目安 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|---|
合同火葬 | 他の犬とまとめて火葬。返骨不可。 | 10,000〜20,000円 | 最安。最低限の対応。 | 遺骨が手元に残らない。 |
個別火葬(返骨あり) | 一頭のみ火葬。骨壷で返骨。 | 20,000〜40,000円 | 遺骨を手元に残せる。 | 立会いなし |
個別火葬+立会い | 飼い主が火葬に立ち会える。 | 40,000〜70,000円 | 最後まで見届けられる。 | 価格が高め。心の負担が大きい。 |
自宅引取火葬 | 自宅まで引き取り→火葬→返骨 | 25,000〜50,000円 | 自宅で最期の時間を過ごせる。 | 日程調整が必要。 |
優先順位②:ペット保険の解約、精算
⭐️ペット保険に関する過去の投稿記事はこちら:【体験談ブログ】うちのポメラニアンとトイプードルはFPCに加入中!ペット保険の選び方と他社比較表まとめました🐶
我が家では、FPCのペット保険に加入しており、同社に電話で連絡しました。すると、同社から、解約の手続き書類が郵送で送られてきました。
同社では、死亡診断書(又は火葬証明書)を提出すれば、日割りで払戻しを行ってくれるとのことでした。
そして、契約内容(入院最大12万円、通院70%保険会社負担)の通り、同社から、最期の治療・入院費用(約90万円)のうち約25万円が保険金として支払われました。
こうした手続きは、保険会社によって異なりますので、ご加入の保険会社にお問い合わせください。
優先順位③:区市町村に死亡届を提出(30日以内)
犬が死亡したら、原則30日以内に区市区町村へ死亡届の提出が必要です。(死亡届を出す前に、火葬することは可能です)
- 必要書類:犬の登録番号、鑑札、狂犬病予防接種済証など
- 提出方法:役所に直接持参/郵送でも可な自治体あり
この手続きは忘れがちですが、登録情報の抹消と今後の通知防止のためにも重要です。
万一、死亡届の提出を怠ると「狂犬病予防法 第四条」の違反となり20万円以下の罰金が課される場合があるそうです。また、手続きを怠ると「狂犬病予防接種の案内」が毎年送られてきます。
ですので確実に登録抹消を行っていきましょう。
優先順位④:マイクロチップ登録の抹消、血統書登録の抹消
マイクロチップ登録の抹消(30日以内)
マイクロチップを装着している場合は、環境省の「犬と猫のマイクロチップ情報登録サイト」で死亡届を提出する必要があります。
登録証明書に記載されている「マイクロチップの識別番号」と「暗証記号」があれば、届け出が可能です。30日以内に届け出が必要なため、忘れずに届け出を行いましょう。
環境省の「犬と猫のマイクロチップ情報登録サイト」はこちら:https://reg.mc.env.go.jp/owner/owner_general_menu/init
血統書登録の抹消(血統書団体に登録している場合)
亡くなったペットが血統書団体に登録されている場合、血統書登録の抹消の手続きも必要です。必要な手続きについては、登録している団体に問い合わせてください。
その他:供養・遺骨の保管方法など
火葬後の遺骨は、自宅に安置する・お墓に埋葬する・納骨堂に預けるなど、選択肢があります。
我が家では、リビングに手元供養用の仏壇を設け、遺骨を安置しています。
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まとめ|後悔のないお別れのために
犬の死は辛いものですが、「大切な家族を、きちんと見送ってあげたい」という気持ちは、飼い主なら誰もが同じです。突然のことでも、手続きや準備を知っておくことで、慌てず、丁寧なお別れができると思います。
この記事が、どなたかの助けになることを願っています。

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